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今回の記事は、こんな疑問や悩みをもったあなた向けです。
この記事には、「大企業を辞めようかと考えている人」に向けて次のことが書いてあります。
- 大企業を辞めてよかったこと
- 大企業を辞めて後悔したこと
- 大企業を辞める前にやっておきたいこと
読み進めることで、大企業を辞めたあとの具体的なイメージがつかめます。
20代で東証一部上場企業を2社経験し、そのあと派遣、独立と歩んできたぼく自身の経験をもとに、大企業を辞めたあとのリアルな感想をお伝えします。
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大企業を辞めてよかった3つのこと
ぼくは、新卒で大手エンタメ会社、2社目も名の知れた大手人材会社に転職しました。
いわゆる「大企業」を2社経験し、大企業のメリットも存分に味わってきたつもりです。
一方で、それぞれの会社でメンタルを崩し、休職を経験……
結果的に「大企業×正社員」の未来に希望を持てなくなったため、「派遣×副業」、そして「独立」という道を選びました。
結果として「大企業を辞めてよかった」と感じることも多く、特に次の3つはかなりよかったと思っています。
- 上下関係のストレスが激減した
- お金のことを真剣に考えるようになった
- 「今」に集中できるようになった
上下関係のストレスが激減した
大企業を辞めて感じるのは、上下関係のストレスが大きく減ったことですね。
大企業は、年功序列の世界。いわゆる「縦社会」
仕事ができる・できないに関わらず、上司の言うことは絶対だし、部下の意見が通ることはまずない。
もちろん、中小企業とかベンチャーでも上下関係は存在します。
そのため、上司と部下という人間関係だけでは留まりません。
上を見れば株主、そして社長・会長、役員と続き、その先は部長・課長と続く、壮大なピラミッド……。
さらには、優秀な後輩が次々と入ってきて、「自分の居場所が奪われるのでは……」という、まさに死の椅子取りゲームの世界
こうした世界では、稟議をスムーズに上げるために上の機嫌をうかがい、一方で下からの突き上げに備えるため、自分の社内での価値を上げるためのスキルアップに奔走する――。
こんな日々が待っています。
さらには、大企業は、ほかのグループ会社や関連会社、下請け会社などのトップに位置していることも多い
一方、大企業を辞めてからは上下関係のストレスはなくなり、あの頃の「競争社会」はなんだったのか……というほど平穏な日々を送れています。
ちなみに、ぼくはあえて「派遣」という道を選びました
大企業から派遣!?と驚かれますが、結果的にはかなり正解でしたね。
派遣を選んだ経緯などは、「【社会の底辺?】29歳正社員の男が「派遣」を選んだ3つの理由」のなかで詳しくお伝えしています。
お金のことを真剣に考えるようになった
大企業は、年収が高い。
これは事実ですし、ぼく自身、1社目では20代前半で450万円前後をもらっていて、これは国税庁が発表している日本人の平均年収「436万円」よりも高い数字です。
2社目では、20代後半で550万円ほどもらっていました
ちなみに、ぼくの年収はおそらく少ないほうで、もっともらっている大企業の20代もたくさんいると思います。
大企業にいればお金に不自由することはまずないんですが、だからこそ「お金の知識」に皆無なのが大企業社員の大きな特徴のひとつ。
あなたも、「いつの間にかお金が消えている……」といったことはありませんか?
ぼく自身も、なぜかいつも金欠でした(汗)
でも、これは当たり前。
もらった以上に使ってしまっている。だからお金がないんです
たとえば上司や同期との飲み会、良いスーツや靴を買うために奮発する、仕事のストレス解消のために趣味にお金を費やす……。
正直、次のようなことも知りませんでした。
・年金とか健康保険料は会社が半分出してくれている
・つみたてNISAやiDecoの仕組みやメリット
・医療費などを確定申告すると一部を還付してもらえることがある
ちなみに、ぼくは親せきから勧められるがままに生命保険・医療保険に入っていましたが、新卒で入社したときから13,000円を毎月払い続けていました。
これは、独身の20代男性からすればかなり高い数字……
既婚で子持ちでもMAXで月5000円、とも言われているなか、自分が支払っている保険料が高いかどうかも知らず、「まぁ将来の備えになるなら」と曖昧とした気持ちのまま払い続けていたんですね。
いまは、保険はすべて解約しました
大企業の社員は、年収の高さだけに目が行きがちですが、年収はあくまで数字に過ぎず、大事なのは税引き後の「手残り」の額。
さらに言えば、固定費を除いた自由なお金がどれだけあるか、です。
ぼく自身、派遣になり、大企業の「安定性」がなくなったことで、お金について自分で考えなくてはいけなくなったからですね。
結果的に、次のようなことにも挑戦しました。
・ファイナンシャルプランナー(FP)資格取得 *2級まで取得
・投資(毎月およそ10万円を長期投資で運用)
・固定費削減(保険解約、楽天モバイル契約など)
大企業にいたときは、お金は同世代の平均以上はもらっていたのに、将来に対して漠然とした不安がありました。
でもお金について学び始めたことで、将来の不安は減っています。
「今」に集中できるようになった
「今」に集中できるようになったことも、大企業を辞めてよかったことのひとつですね。
先ほどお伝えしたように、大企業は「壮大なピラミッド」
どれだけ努力したか、成果を上げたか、が人事面談・上司面談で定期的に評価され、来期、そして先の努力目標を書かされます。
特に新卒で大企業に入社した人は、将来の「幹部候補生」として採用されていることが多いので、会社からの期待もそれなりに大きいです
だからこそ指導が厳しいこともあるし、
といった無言のプレッシャーも少なくない。
こうした環境は、まさに体育会の部活……
といった雰囲気。
こうした環境では世渡りが上手になるし、結果的に上の役職に行けたら給料もかなり上がり、大きな仕事も任せてもらえる。
これらのメリットは大企業ならでは、かと思いますが、ぼくには耐えられなかったです
ちなみに、ここらへんの話はぼくが大企業を辞めることを考えた3つの理由のなかでも話しています。
結果的に大企業を飛び出し、ぼくの場合には「正社員」という地位からも降りて派遣の身になったことで、闇雲に上を目指す世界からは離れました。
すると、「今」に集中できるようになったんですね
これまでは、
・自分の市場価値を上げるために仕事で成果を上げないと……
・これからは「ITの時代」だから、プログラミングとか必要かな
といったように、未来から逆算して物事を考えすぎていたんですが、それはほどほどに、「今やるべきこと」に集中できるようになりました。
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大企業を辞めたからこそ分かる後悔
ぼく自身、大企業を2社経験し、そこから「派遣」「独立」と、まったく”異次元”な世界に飛び込んだわけですが、「大企業に残っていればな……」と後悔を感じることもあります。
具体的には、次の3点ですかね。
- 給料が少ない
- ブランドで勝負できない
- 「考え」に触れる機会が減った
給料が少ない
大企業を辞めて後悔したのは、やっぱりお金の面ですね。
先ほどお伝えしたように、大企業を辞めたからこそお金について勉強し始めたのも事実です。
一方で、手元にお金が毎月入ってくる「安心感」は大企業ならでは……
特に「ボーナス」が生活に占める大きさを、大企業を辞めたあとに痛感しましたね。
たとえば、厚生労働省発表の「毎月勤労統計調査 令和元年9月分結果速報等」を見る限り、企業規模500人以上の大企業の夏季ボーナスの平均は「65万3,688円」。
これは、5~29人規模の会社のおよそ3 倍です。
500人以上 :65万3,688円
100~499人 :43万1,227円
30~99人 :33万1,267円
5~29人 :26万1,268円
大企業にいたときは、ボーナスをもらうのは当たり前。
ボーナスの額が多いのか少ないのかすら分かっていませんでした
でも、そもそもボーナスを会社が支給する義務はなく、ボーナスなしの会社も多い。
そして大企業はボーナスの額が極めて多いということを、退職後に知ったんですね。
中小企業やベンチャーでも、大企業ほど給料が高い会社はあまりなく、
といった会社も多いはずです。
その点、大企業はある意味「当然のように」給料が高く、ボーナスも出るのは、いま思うとすごいことだなと。
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ブランドで勝負できない
ブランドで勝負できなくなったことも、後悔のひとつですね。
たとえば20代で転職しようと考えたとき、
と話す人と、
と話す人とでは、たとえまったく同じ仕事をしていたとしてもイメージは違いますよね?
特に20代はスキルに乏しいことが多いので、「社名」がその人の能力を図る際の手段になることが多い。
ぼく自身、はじめての転職の際は「大企業出身」がひとつのステータスとして機能していたと思いますし、職務経歴書には「新卒で数百倍の倍率を潜り抜け〇〇に入社~~」と書いていました(いま思うと姑息ですね……)
あとは、カードの申し込みや住宅ローンの審査などでも、大企業のブランドはその威力をいかんなく発揮します。
これからは「個の時代」とも言われているので、大企業のブランドを捨てて動くことは決して悪いことではないと思うんですが、やっぱり後ろ盾がないと不安も大きく……。
結局は、
大企業に残る:安定 ⇔ 個として伸びない
大企業を去る:不安定 ⇔ 個として伸びる
のどちらを取るか、といったことかと思うんですが、もしもあなたが「安定」を望んでいるのであれば、大企業を去ったあとに大きく後悔する可能性が高いかもしれません。
ただし、もちろん大企業を辞めても安定をつかみ取ることは可能です。
詳しくは「大企業を辞める勇気は不要。僕は「たった1つの考え」で1部上場を辞められた」のなかで話しているので、ぜひ読んでみてください。
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「考え」に触れる機会が減った
大企業を辞めて、「考え」に触れる機会も減りましたね。
ここで言う「考え」とは、仕事に対する向き合い方とか人間関係の築き方、社会人としての心構え、といったこと
ぼくの場合には、これまでの大手2社とも尊敬できる先輩や上司、同期や後輩も多くて、その人たちと離れるのは後ろ髪がかなり引かれる思いがしました。
メンタルも強い人が多く、「どうやったらこの人みたいに強くなれるんだろう」と思って、人との接し方を真似してみたりしたことも一度や二度ではありません
特に大企業に転職してきた人は前職で高い結果を上げてきた人が少なくないので、こうした人と話すと、自分の仕事に対するモチベーションがかなり上がったことも覚えています。
もちろん、大企業を辞めたあとも素敵な方と出会う機会はあります
でも、さまざまな修羅場を潜り抜けてきた経験や、機知に富んだ話の数々など、大企業の人たちならではの話が聴ける機会が減ったのは事実。
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大企業は「優秀」な人がいない?
ちなみに大企業には「優秀」な人がいない、と言われることがありますが、そんなことはありません。
人によって「優秀」の定義はそれぞれだと思いますが、ぼくの場合には優秀さを「チームで果たす役割の大きさ」と置いていて、それにかけては大企業の社員は本当にすごい
大企業の場合、社内外の関係者を何十人~何百人と束ね、プロジェクト単位で仕事を進める機会も多くありますが、こうしたときの段取り、交渉、チームメンバーへの配慮、板挟みにあったときのストレス耐性などは「同じ人間か……?」と思うほど。
また、ときには自分の意見を曲げない「頑固さ」も必要で、この「我の強さ」も一種の大企業社員の特徴のひとつ。
一方で「個の強さ」という点では状況をひとりで一転突破できる人などは少なく、あくまで大企業というブランドやリソースをうまく使って仕事を進める人が多い印象です。
なので、もしも優秀さを「個人としての能力」と置いている人がいれば、大企業の社員は「優秀ではない」ということになるかな、と思います
何はともあれ、ぼく自身、大企業の社員のすごさは今でも覚えているほど鮮烈でしたね。
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「大企業を辞めない」という選択もリスク
転職を考える人に多いのが、「今の会社を飛び出すリスク」だけを一生懸命考えてしまうこと。
もちろんリスクを考えるのは大切なことですが、それだと結局は「やっぱ恐いから転職は辞めよう」と結論づけてしまいます
一方で、「いまの会社に残り続けるリスク」を考える人は少ないです。
・誰でもできるような仕事を延々とやっている
・出世競争からは遠のいてしまっている気がする
・自分の強みや成果を上げろと言われてもすぐに答えられない
こうした大企業の社員も多いんじゃないかな、と思います。
そして「じゃあ、大企業を去るリスクは?」と聞かれても、「お金とか、信頼とか……?」と漠然とした回答しかできない人も少なくありません
でも、これだといつまでたっても行動はできないし、むしろ今の環境で疲弊していってしまいます。
大企業を辞めるリスクは想定内
そもそも、大企業を辞めるリスクってある程度想定できるものなんですよね。
たとえば次のとおり。
【大企業を辞めるリスク】
・給料が減る
・信頼が減る
・次の会社が倒産する可能性がある
でも、これらは想定内のリスク。つまり対処できます。
・給料が減る → 今から副業を始める、お金の勉強をする
・信頼が減る → 辞める前にカードなどを作っておく
・次の会社が倒産する可能性がある → 倒産しない会社を選ぶ
上記は当たり前のことではありますが、(ぼくもそうでしたが)大企業を辞めようと思うときには「今の会社を辞めたらヤバイかも……」としか考えていないんですよね。
これは仕方ないことかもしれませんが、「そもそも自分は何に不安を感じているのか」といったことにまで少し思考を伸ばせれば、あとはその対処法を調べ、実践するだけです
ちなみに、「倒産しないこと」を理由に大企業に居続ける人も多いかと思いますが、実は大企業の倒産は実は決して珍しくありません。
たとえば東京商工リサーチは、「戦後歴代の大型倒産」という形で、日本航空インターナショナルやそごう、タカタなどの倒産を伝えています。
さらに令和に入り、黒字経営を続けている会社でもリストラを断行する大企業が増えています。
たとえば味の素は純利益約200億円と黒字を出していながら、50歳以上の管理職約100人の希望退職を募ったことが話題となりましたよね。
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「大リストラ時代」の大企業社員がやるべきこと
コロナ禍もあり、大企業のリストラは加速するとの見方もありますが、それでも大企業の財務基盤が盤石なことは間違いありません。
50大以上の「名ばかり管理職」の場合にはリストラ候補であることは間違いありませんが、一方で20~30代の若手をいきなり切るような大企業は(現時点で)まず存在しない
こうした状況のなかで、大企業にいるあなたがやるべきことは、いつでも転職できるように準備しておくこと。
そうした人は、転職情報に自然と触れる環境をつくるのがおすすめです。
と言っても難しいことは全然なく、たとえば転職サイトに登録するだけでもOK(無料)。
ぼく自身、リクナビNEXTに登録していて、企業からのスカウトを受けて求人を読んでみたり、たまに求人を検索してみたりしていました
ちなみに
安定がいつ崩れてもおかしくない時代
しかし、これだけ社会が変わっているなか、その安定がいつ崩れてもおかしくない時代にもう入っています。
特に大企業にいる人の場合、安定している環境にいるからこそ、今のこの時間をどう使うかはかなり大切です
でも、いきなり転職に向けて走り始めなくても大丈夫ですよ。
大企業の「安定」という状況を最大限生かしつつ、まずは転職サイトの登録から始めてみてください。
漠然とした不安を抱いている人も多いなか、大半の大企業のほとんどの社員は未来に向けた行動を起こしません
そのため転職サイトに登録するだけでも、こうした人たちからは大きくリードできます。
リクナビNEXTは5分で簡単に登録できるので、自分の未来を本気でよくしたいと考えている人は登録してみてくださいね。
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不安だったけど、大企業を辞めてよかった
- 大企業を辞めて人間関係のストレスが大きく減った
- お金や信用の面で後悔も残る
- 大企業といっても安泰ではない
会社に依存する時代は、とっくに終わった。
これは、ぼくが1回目の転職を考えた2015年ごろでも言われていたことです。
2021年を迎えたいま、その傾向はさらに高まっています
しかし、特に大企業の20~30代はそこまで焦る必要はないかなと。
まだまだ日本の場合、大企業の「ブランド」はかなり影響があって、転職ではポテンシャルの高さも買ってもらえます。
一方でぼく自身、大企業にいるときから転職を視野に入れて動いていたことで、転職活動にスムーズに臨むことができたのも事実。
そして外の世界を知ったことで、いまの大企業の環境が「おかしい」「いま動かないとヤバイ」といったことも理解できました。
リクナビNEXTなどの転職サイトに登録して、「こんな経験とかスキルが転職には必要なんだ」と勉強できたことも大きかったですね
繰り返しにはなりますが、ぼく自身は大企業を辞めてよかったと思っています。
大企業は居心地は良いですが、それがいつまで続くのか。
それは誰にも分かりません。
でも、たとえ小さな一歩でも、その1歩が自分の未来を大きく変えることは、多くの成功者が語っている「事実」です。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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