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- 中小企業診断士に興味がある
- 勉強するとどんなメリットがあるんだろう?
- 落ちない勉強法を知りたい!
今回は、中小企業診断士に興味があるけど、勉強するメリットがいまいちわからない人向けに、中小企業診断士の勉強で身につくことを紹介します!
1次試験の勉強を1年間続けたことでわかった、中小企業診断士を勉強するメリットは以下の3つです。
会社を客観的に分析できる
転職活動で有利になる
それぞれ詳しく解説していきます!
記事の後半では、1次試験を1発合格できた勉強のポイントも紹介しています。中小企業診断士の勉強を考えている人は参考にしてみてください!
【人生変わる】中小企業診断士を勉強する3つのメリット
改めて、中小企業診断士を勉強するメリットは以下の3つです。
会社を客観的に分析できる
転職活動で有利になる
それぞれ、説明していきますね!
◎ビジネスの基本用語が理解できる
中小企業診断士を勉強する1つめのメリットは、ビジネスの基本用語が理解できるようになることです。
具体的には、中小企業診断士を勉強したことで、以下が理解できるようになりました。
- 経済ニュースが伝えていること(GDPの意味、経済指標が指すものなど)
- IT知識(IOT、AI、要件定義など)
- 生産関連(かんばん方式など)
働いているなかで「知ったかぶりしているもの」ってありますよね?(笑)
中小企業診断士を勉強すると、曖昧だったビジネス用語が確固たる知識になります。
中小企業診断士の1次試験で出てくる知識は、ビジネス用語のオンパレード。
知識をしっかり勉強していないと、本番の試験では点をとれません。つまり、ビジネス用語がしっかり身につくんですね。
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◎会社を客観的に分析できる
中小企業診断士を勉強すると、会社を客観的に分析できるようになります。
具体的には、下記のようなことができます。
- 決算書がある程度読めるようになる→【財務】で学ぶ「流動比率、自己資本比率」などを使う
- 会社のガバナンス(統制)を知ることができる→【法務】で学ぶ「会社法、ガバナンス体制」などを使う
会社にいると、自分の会社が成長しているのか、後退しているのかわからないものです。
一方で会社のことを客観的に知ることができると、「今のうちに転職したほうがいいかも」という判断ができることもあります。
◎転職活動で有利になる
中小企業診断士を勉強することで、転職で有利になることがあります。
- 中途採用は”多額の投資”。そのため長く働いてくれそうな人を採用したいから
- 仕事に前向きに取り組む意欲がある人は、入社後のパフォーマンスが期待できるから
とくに20代で未経験職種にチャレンジしたい人は、「中小企業診断士の勉強をしています!」と面接官にアピールすると有利になると思います。
ぼくは28歳のとき、営業未経験で人材紹介会社に転職できました。ちなみに、履歴書や職務経歴書に以下のように記載していました。
中小企業診断士を勉強するデメリット3つ
中小企業診断士を勉強すると、人によってはデメリットに感じることがあります。以下の3つです。
- 実践ですぐに使える資格ではない
- 勉強が生活の中心になる
- 取得にお金がかかる
それぞれ、説明します。
▲実践ですぐに使える資格ではない
中小企業診断士を勉強して身につけた知識は、仕事の場でいきなり使えるわけではありません。
中小企業診断士の1次試験で学ぶのは、いわば「教科書の知識」。つまり、社会人としてのベースの知識なんです。
中小企業診断士を勉強すると、知識が手に入ります。そのため、「ビジネスを知った感じ」になってしまうことも。
しかし、知識はあくまで「ツール」。現実の社会では、「ツールを使ってどう課題を解決していくか?」が大切です。
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▲勉強が生活の中心になる
中小企業診断士を勉強するデメリットとして、勉強が生活の中心になることも挙げられます。
ぼくは、1次試験合格まで約1,100時間勉強しました。2次試験を受けるならさらに2〜300時間必要でした。
中小企業診断士の1次試験は、7科目を学ぶ必要があります。しかも、ひとつ一つの科目が奥が深い……。
そのため、勉強時間はかなり必要です。
中小企業診断士は、勉強に1,000時間以上かけるメリットがある資格だとは断言できます。
しかし、生活の中心が中小企業診断士の勉強になることは覚悟しておきましょう。
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難関試験のため「燃え尽き症候群」になる可能性も
ちなみに、ぼくは1次試験の合格を知って「燃え尽き症候群」になりました。
結局ぼくは、2次試験に挑戦する意欲が全くなくなり、2次試験は受けませんでした。
1次試験を1発合格するために、試験の直前期は毎日5時間以上勉強するなど、自分を追い込んでいました。
そして試験後、自己採点をしてほぼ合格だと知ったとき、何かが弾けてしまったんですね。
難関資格を勉強している人で「燃え尽き症候群」になる人は少なくありません。
そして、 「燃え尽き症候群」 は立派なメンタル疾患のひとつ。立ち直るまでに時間もかかります。
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▲取得にお金がかかる
中小企業診断士を勉強するデメリットに数えられるのが、取得までにお金がかかることです。
参考までに、ぼくは1次試験合格までの1年間で約45万円かかりました。
- 資格学校(TAC):約30万円
- 受講オプション(2次試験対策):約5万円
- 1次試験 受験手数料:1万3千円
- 交通費:約2万円
- 食事、カフェ代:約7万円
合格できないと、来年以降の費用もかさんできます。
ちなみに2次試験まで1発で合格するのは約4%。来年以降も勉強を継続することでお金がかかることは、十分考えられます。
【費用を抑えるには】教育訓練給付を使う
資格学校の費用を抑えるには、「教育訓練給付」を使いましょう!
この制度を使うと、入会金+受講料の合計20%が返ってきます(上限10万円)。
資格学校TACの「教育訓練給付」の解説がわかりやすいので、ぜひ見てみてください!
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中小企業診断士「1次試験」1発合格の勉強法
ぼくが中小企業診断士の1次試験を1発合格したときの勉強法をお伝えします。
具体的には、以下をおこないました。
- 独学ではなくTACに通った
- 答練をメインに出席
- 過去問を完璧に仕上げる
それぞれ説明しますね。
独学ではなくTACに通った
ぼくは独学ではなく、資格学校のTACに通いました。
- ほかの資格学校よりも合格者が群を抜いている→初学者にとっては安心
- 教室数が多い→家から教室が遠いと勉強のモチベーションが下がってしまう
- 動画講義が充実している→教室の授業に出られないときも勉強についていける環境
ぼくは、中小企業診断士の勉強を始めるまえに、「難関資格の効率的な取り方」を調べました。
すると「手を出しすぎない」というアドバイスが共通していたんですね。
初学者こそ、色んな情報に惑わされてしまいます。とくに独学だと、何の情報を信じれば良いか分からなくなることも。
そこで、TACに通うことにしました。
多くの合格者を送り出している実績から「安心感」を感じ、「TACの先生から言われたことを忠実に守ろう」と決めました。
TACの回し者みたいですが……笑。TACは本当におすすめです。
ちなみに、TACの先生から言われた以下のことを守るようにしていました。
- 答練で20%以内に入ることを目指して勉強する
- 1ヶ月100時間以上の勉強時間を確保
- レア問題より、頻出問題の対策に時間をかける
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TACに通って感じたメリット
TACに通ってみて感じたメリットとして、「受講生のモチベーションが高いこと」が挙げられます。
ぼくよりも10〜20歳くらい歳の離れた方が、テキストとにらめっこしている姿をよく見かけたんですね。
ぼくが務めていた映画会社の、いわゆる”おじさんたち”は「窓際族」の人が少なくありませんでした……。そのため、年上の方の真剣な姿を見る機会はなかったんですね。
しかし、TACで学んでいる人たちは真剣。また、勉強内容について楽しそうに情報交換している姿もあちこちで見られました。
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「答練」をメインに出席
ぼくは、TACの教室授業は基本的に「答練」だけ参加していました。
答練だけ受けていた理由は、「テストの雰囲気に慣れるため」。また、答練を「ペースメーカー」として勉強に取り組んでいました。
ぼくは、答練で上位20%に入ることを目標に勉強してました。
中小企業診断士の1次試験は、合格率が約20%。つまり、5人に1人しか受かりません。
そのため、上位20%に入ることが最低条件だったんです。
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過去問を完璧に仕上げる
中小企業診断士の1次試験を合格するために、過去問は必須です。前に出た問題と似たような問題が、かなりの確率で出題されるからです。
ぼくは「過去問完全マスター」を買って、繰り返し解いていました。出題の可能性が高い問題を優先して学べるので、非常に効率的でした。
ちなみに「過去問完全マスター」は、【情報】と【法務】は買いませんでした。以下の理由からです。
【法務】法改正前の知識は、過去問対策として不要だから
TACでも「過去問テキスト」は配られます。ただ、過去数年分だけだったり、解説が難しいところも。
「過去問完全マスター」は1冊約5,000円と高いですが、買う価値ありです!
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1次試験の勉強時間は1,100時間
中小企業診断士1次試験合格まで、ぼくは1年間で1,100時間ほど勉強しました。
年間スケジュールだと、以下の通りです。
- 2016年10月〜勉強開始(平日2時間/休日3時間)
- 2017年4月〜過去問開始(平日3.5時間/休日5時間)
- 2017年6月〜1次試験直前(平日4.5時間/休日7時間)
TACの講師いわく、「最低でも1ヶ月100時間勉強すべき」とのことでした。
そのため、月に100時間を超すことは常に意識していました。
出勤前の1時間、昼30分は計算問題
勉強時間を確保するには、夜の時間に頼らないことがカギです。
仕事をしていると、急な残業や付き合いが入るときがありますよね?
「勉強しよう!」と思う気持ちが急な予定で折られると、勉強のモチベーションが下がっていきます……
そこで、朝と昼の時間を使いましょう!
睡眠時間や休憩時間は削られますが、勉強時間を確実に確保できます。
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試験直前・当日のおすすめの過ごし方
中小企業診断士の1次試験直前、また当日のおすすめの過ごし方を紹介します。
具体的には、以下の3つです。
- 会場周辺の下見は必ずおこなう!
- 真夏のため着替えを準備する
- お昼ご飯は軽めに済ます
それぞれ、説明します。
会場周辺の下見は必ずおこなう!
会場周辺の下見は、必ずおこないましょう。
下見で見るべきポイントは以下の2つです。
- 会場までのルート
- 会場付近のカフェ
会場までのルート
ぼくは、会場の最寄駅に2時間30分前に着くことを目指して、電車の乗り換えのシミュレーションをしました。
下見のときは、一番近い出口も確認しておきましょう!
1次試験は、真夏の8月……。体力を少しでも残しておくために、会場から遠い出口から出ないように注意したいですね。
会場付近のカフェ
下調べでは、会場付近のカフェもチェックしました。
ちなみに、「カフェのなかのトイレの個室が何個あるか」を確認することも意外に大切です。
会場付近のカフェは、同じく1次試験を受ける人が集まります。そのため、トイレが混むんですね……。下見のときは、できるだけトイレの数に余裕がある大きめのカフェを探しましょう。
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真夏のため着替えを準備する
1次試験当日は、着替えを持っていくのがおすすめです。
8月の1次試験は、気温30度超も珍しくありません。駅から会場に歩くだけでも、汗ダラダラです。
ちなみに会場に早く着いたので、外で20分ほど待つことに。うちわとか、ミニ扇風機があると便利だな~と思いました。
一方で、試験会場は冷房ガンガン。女性や、寒さが苦手な人は、羽織るものが1枚あると良いですね。
お昼ご飯は軽めに済ます
1次試験は、お昼ごはんが必要です。
ポイントは、食べ過ぎないこと。そして科目のあいだに間食をとることです。
ぼくは、1次試験の2日間とも以下を買っていきました。
- ウィダーインゼリー2個……午前中 試験のあいだ
- おにぎり2個……昼休憩
- おにぎり1個+チョコ(ガルボ2袋)……午後 科目のあいだ
合格者の体験記を読むと、みなさんご飯が少なめでした。食べ過ぎると、午後の試験が眠くなってしまうからですね。
また、試験の合間に間食をとることもおすすめです。
1次試験は、体力をかなり使います。そこで常に頭をフル回転させておくためにも、チョコなどのすぐにエネルギーに変わるものを持っていきましょう。
中小企業診断士取得を目指した理由
ぼくが中小企業診断士取得を目指した理由は、以下の2つです。
- エンタメ業界に「ビジネス思考」を持ち込みたかった
- 社内ニート状態で時間だけはあった
それぞれお伝えします!
エンタメ業界に「ビジネス思考」を持ち込みたかった
中小企業診断士を学んだ理由で最も大きかったのが、「エンタメ業界にビジネス思考を持ち込みたかったこと」です。
ぼくは、新卒で映画会社に入りました。演劇興行もやっている会社だったため、初配属は演劇公演をおこなう部署。
しかし、いわゆる“現場仕事”をするなかで、「チケットの値段はこれくらいかな」といった「感覚」で決める場面に何度も出くわすことに。
そして、この先も映画や演劇といったエンタメを残していくには、ビジネス感覚が必要だと思いました。エンタメも「ビジネス」である以上、売上が求められるからですね。
もちろん中小企業診断士を学んだからといって、エンタメ企業の課題をすぐに解決することはできません。
しかし、知識をもとにして、現実にしっかり目を向けられるようになることは、中小企業診断士を学ぶメリットだと思います。
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社内ニート状態で時間だけはあった
ぼくが中小企業診断士を学ぼうと思った理由として、社内ニート状態で時間だけはあったからということもあります。
ぼくは仕事があまりなく、ヒマでした。そして、このまま会社にいても成長できない……という不安がありました。
そこで、「余っている時間を使って何か資格を取りたいな」と思っていたこともあって、中小企業診断士を目指したんですね。
↓当時の「社内ニート」時代をつづった体験記です……!
中小企業診断士【Q&A】
「中小企業診断士」ついて、よくある質問にお答えします。
Q2、MBAとの違いって?
※試験情報については、「中小企業診断協会」のHPを参照してください
Q1、やっぱ難しいの?
難しいです。1発合格者が「約4%」ということから、ほかの難関資格(社労士、公認会計士)にも引けを取りません。
また、勉強していない範囲が出るのも中小企業診断士試験の特徴です。
しかし、基本的な知識をこぼさず、過去問にしっかり取り組んでいれば解ける問題も多いです。
「頭の良さ」が問われる試験というよりは、勉強時間をしっかり確保して、落としてはいけない問題を落とさない、といったことが大切な試験といえますね。
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Q2、MBAとの違いって?
MBAと中小企業診断士は、主に3つの点で異なります。
■中小企業診断士:国家資格
■中小企業診断士:ビジネス全般の「学識」と「(学識)を使った応用力」
■中小企業診断士:「中小企業の経営診断の業務」に従事したい人、ビジネス知識を全般的に学びたい人
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勉強時間を裏切らないメリットがある
中小企業診断士は、難関資格であることは間違いありません。
でも、覚悟を決めて勉強時間を確保すれば手が届く資格です!
改めて、中小企業診断士を学ぶメリットは以下です。
会社を客観的に分析できる
転職活動で有利になる
中小企業診断士は、勉強時間を裏切らないほどメリットがある資格です。
この記事を参考に、資格取得に向けて一歩を踏み出してみてください!