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今回の記事は、こんな悩みをもったあなた向けです。
この記事では、「大企業を辞めるのってもったいないよね……」と感じている方向けに、次のことが書いてあります。
- 大企業を辞めても良い理由
- 大企業を辞めて失うもの
- 大企業を辞めることを考える理由
- 大企業を辞めるときに考えたいこと
これからお伝えすることを知ることで、大企業を辞めることへの不安を減らすことができ、自信をもって転職活動に取り組めるようになります。
20代で東証一部上場企業を2社経験し、今は派遣+副業のパラレルワーカーとして働くぼくの経験から、「大企業を辞めること」をそこまで不安に感じなくても良い理由をお伝えします。
大企業を辞めるのはもったいない?→そんなことない
結論として、大企業を辞めるのはもったいないことではありません。
なぜなら、未来は誰にもわからないからです
すみません、急に「未来」と言われてもわかりづらいですよね。
ちょっと説明します。
そもそも「大企業を辞めるのがもったいない」というのは、以下の状態になったときに感じるものです。
「大企業を辞める」
「ほかの会社で辛いことがある」
「大企業を辞めなければよかった(もったいないことをした)」
逆にいうと、次の会社で天職に巡り合えて、給料もいま以上に上がれば、大企業を辞めたことを「もったいない」と感じることはないわけです。
もちろん、次の会社で、食べて行けなくなるほどお金に困る、会社が倒産する、といったことが起こる可能性は捨てきれません
しかし、あなたはまだ大企業にいますよね。
そうであれば、今は「これから起こるリスク」を防ぐ方法をまずは考えるべきです。
「人はリスクを感じると、それしか考えられなくなる」という研究もあります
たとえ大企業を離れるにしても、次の会社にすぐに飛び移るなんてことはしないでしょう。
多くの転職者は、転職先に対して「ブラック」ではないか口コミなどで調べ、生活していけるだけの給料をもらえるか確認する、といったこともおこなっています。
つまり、転職したあとのリスクを減らす行動を「転職前」にしていれば、大企業を辞めたとしても、後悔する(もったいなと感じる)可能性を減らせるんです
「大企業を辞めたら起こること」を知っておく
「大企業を辞めるのがもったいないよ」と“今”は言ってる人も、あと数年後は「大企業なんか辞めたほうがいいよ」と言っている可能性も十分あります。
事実として、ぼくも一部上場企業を辞めるときは、母親から「もったいないんじゃない?ちゃんと考えた?」と言われていました
でも今は、「あのとき辞めて正解だったかもね」と言われてます。
繰り返しになりますが、未来は誰にもわかりません。
なので、辞めたことを「もったいない」と感じる人もいれば、「辞めてよかった」と感じる人がいるのも当然のことです。
もちろん、あなたは「辞めてよかった」という未来を描きたいでしょうから、いまやるべきことは以下の2つだけ。
- 大企業を辞めたあとに起こることを知る
- リスクがあれば防ぐ方法を考える
「②リスクがあれば防ぐ方法を考える」ということに関しては、お金の準備などテクニカルな部分の話になってくるので、機会を見て記事にできればと思います!
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ではここからは、ぼく自身の体験をもとに以下についてお伝えしていきます。
- 大企業を辞めても良い理由
- 大企業を辞めて失ったもの
- 大企業を辞めることを考えた理由
- 大企業を辞めるときに考えたいこと
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大企業を辞めても良い3つの理由
「大企業を辞める」と考えると、「人生終わった」と考える人は少なくありません。
ぼくも、その一人でした・・・
でも冷静に考えると、大企業を辞めても当然ながら「終わり」ではありません。
特に以下の3つを知っておくと安心につながるかも、です。
- 「出戻り社員」が増えている
- 日本の99%が中小企業
- フリーとして働くと年収爆増も狙える
大企業を辞めても良い理由【1】「出戻り社員」が増えている
大企業を辞めても、また同じ会社に戻って働く人が増えています。
いわゆる「出戻り社員」ですね。
ぼく自身、大企業をスパッと辞められた理由は、「スキルや経験を貯めれば、また大企業に戻れる可能性がある」と考えていたからです
事実、enジャパンが2018年に調査した結果によると、一度退職した社員を出戻りで再雇用した企業は「72%」に上ることが分かっています。
ちなみに、超大手企業の「三井物産」が出戻り社員を積極的に受け入れているのは有名な話。
ほかには、日立、森永乳業も出戻り社員の受け入れに積極的です。
なかには、「大企業を辞めたらもう一生戻れない」と不安をあおるブログなどもありますが、あまり信じないほうが良いかもです。
もちろん、次の転職先で実力を貯めることは最低限必要です。
ただ、大企業を辞めたところで、また大企業に戻れる可能性が十分あることは知っておいて損はないですよ
大企業を辞めても良い理由【2】日本の99%が中小企業
「大企業を辞めたら生活が不安……」と感じる人は多いですよね。
ぼくも、めちゃくちゃ不安でした。
でも大企業にいたときに、「中小企業診断士」という国家試験を勉強しているなかで、「日本の99%が中小企業」ということを知ったんです。
もちろん、大企業のほうが給料や福利厚生が良いのは、だれでも知ってる事実。
でもだからといって、大企業以外の人が、全員が全員、生活で苦しんでいるなんてことはないですよね。
そうだとしたら、日本で働くほとんどの人が今ごろ路頭に迷っています
大企業を辞めても、生活していける。
当然のことですが、当時のぼくは、なにか救われた気がしたことを覚えてます。
大企業を辞めても良い理由【3】フリーとして働くと年収爆増も狙える
今は、フリーになることで、大企業の社員よりも給料を稼ぐ人が増えてます。
たとえば、人事採用の経験がある人の場合、新卒採用の期間だけスポットとして採用の手伝いをすることで、月収50万円以上もらえることも。
ちなみに意外に知られていませんが、実はお医者さんも、病院の専属医として勤めるより、アルバイトとして別々の病院に勤務している人のほうが破格の給料をもらっています
ただ、「いきなりフリーになるのは・・・」と思ってしまいますよね。
でも、アメリカでは3分の1以上が正社員として企業に属していない、という調査結果もあるなど、時代の流れとしては完全に「正社員<フリー」です。
すぐにフリーとして活動しないにしても、事実として「大企業を辞めても何とかなるかもしれない」と知っておくことは、心の安心にもつながるはずです。
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ぼくが大企業を辞めて失ったもの
大企業を辞めると、「安定がなくなる」とよく言われます。
でも、東証一部上場企業のなかにも「平均年収400万円」という会社は普通にありますし、どんなに良い給料をもらっていたとしても、心が病んで仕事に復帰できない人もいます。
そのため、大企業を離れることで年収が減ることはもちろんありますが、それによって今までの生活が大きく変化するとは思いません。
ぼく自身、大企業を離れて年収が3分の2ほどになりましたが、前と変わらない生活をしていて、貯金も増やせています
ただ、以下の3点に関しては、大企業を辞めて失ったなぁと感じますね。
- 描いていた夢
- 家族や親せきからの期待
- 優秀な同期
大企業を辞めて失ったもの【1】描いていた夢
大企業を辞めたことで、描いていた夢は遠ざかりましたね。
ぼくは、1社目に入った大手エンタメ会社で「世界に日本のエンタメを広げたい」と思っていましたが、辞めたことでその夢は手放すことになりました
もちろん、辞めたとしても夢を追い続けることはできます。
しかし、それには、資金も、人も、ノウハウも、人脈も必要です。
一方で大企業であれば、これらは容易に手に入ります
ひとつのプロジェクトの一員に入りさえすれば、大きなことに関われるチャンスがあるんですね。
さらに、大企業という「ブランド」が信用となって、プロフェッショナルな人たちとも仕事ができる機会をもてます。
大企業を辞めて失ったもの【2】家族や親せきからの期待
息子が大企業に勤めてるというのは、母親もそうですし、祖母や、いとこの親戚にとってはちょっとした自慢だったようです。
大企業に勤めている人なら分かると思いますが、こうした「期待」って、ときに嬉しかったりする一方で、「辞めたらオレの存在価値って・・・」と不安になったりしますよね
ぼくはというと、明らかに自分の話題が減りました(笑)。
ただ、「大企業を辞めたことで失望される」といったことはなく、ぼくの「仕事に対する関心」が減っただけという感じです・・・。
自分のことを詮索されるのがイヤなぼくにとっては、関心を持たれなくなったことはメリットにも感じてます。
大企業を辞めて失ったもの【3】優秀な同期
優秀な同期の存在も、大企業を辞めて失ったもののひとつですね。
もちろん、いまの仕事でも、優秀な人は山ほどいます。
でも、大企業に入れるくらいに勉強をがんばって、大きな夢に向かって寝る間も惜しんで努力していて、熱い話も、冷静な話も、ウィットに富んだ話もできる同期は、実は大切な存在だったんだな、と辞めてから気づきました
やっぱり、何かをするときって、となりでモチベーション高く取り組んでいるライバルの存在って必要なんですよね。
ぼくが見る限り、大企業で働く若手社員は、内に秘めたポテンシャルというか、熱意というか、意欲というか、そういうエネルギー量が大きいように感じます。
ときに暑苦しかったりするんですが・・・。自分を引っ張ってくれる同期の存在は、自分をより一層成長させてくれる存在だったなと
でも、会社を辞めても付き合いはあるので、「会ったときに力を分けてもらおう」とぼくは割り切って考えるようにしています。
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ぼくが大企業を辞めることを考えた3つの理由
ぼくは、新卒で入った会社を入社後6年目に、2社目を1年で辞めました。
それぞれ理由は異なりますが、当時考えていたことを3つピックアップしてお伝えします。
- 大企業ではスキルがつかないと感じた
- 大企業の人間関係につかれた
- 大企業で働くのがメンタル的に辛かった
大企業ではスキルがつかないと感じた
大企業の社員は、ひとり一人の仕事がかなり細かく指定されています。
だから、ひとつの仕事が終われば、ほかにやることがないことも・・・
特に、大企業は40代以上の社員が多いので、彼らが仕事を持って行ってしまうんですよね。
なので、若手には基本的な仕事しか任されません。
で、ぼくの場合は、入社4年目にはじめて転職活動をしたときに、「やばい、アピールできる経験がない・・・」と焦ったことがきっかけで。
このまま大企業にいることが果たして正解なのか、と考えるようになりました。
大企業の人間関係につかれた
大企業あるあるですが、社内の部活や忘年会、表彰式や休日のイベントなど、仕事以外で社内の人と会うことがとにかく多いですよね。
もちろん、中小企業やベンチャーのなかにもこうした集まりが多い会社があると思いますが、大企業の場合は「参加しないの?」という圧力が強くて。
特に「若手社員が企画して当たり前でしょ、俺らは仕方なく参加してるんだから」といった“空気感”は耐えられませんでしたね
みんなでワイワイ盛り上がるのが好きな人は良いですが、ぼくのように「できれば落ち着いて過ごしたい」と思う人にとっては、大企業は辛いかもしれません。
大企業で働くのがメンタル的に辛かった
ぼくの場合、2社目は「転職エージェントのコンサルタント」ではあったものの、実質は「営業職」だったので、ノルマがもちろんあり・・・。
上司からのプレッシャーも強かったですが、「新しい挑戦をしろ」と常に言われることに対するプレッシャーは、心を消耗させる大きな要因でしたね。
大企業は安定していると言われますが、そんなことはありません
優良な中小企業が次々と背中に迫ってきますし、グローバル化の波に飲まれて衰退する企業、社内の承認スピードが壊滅的に遅く、新しいイノベーションが起こせない企業も山ほどあります。
このような状況のなか、できることはただひとつ。
「新しいことへの挑戦」
でも、そもそも大企業は、「今の事業を守り抜くこと」を第一に考えてきたはず。
それなのに、ここに来て「新しいことを考えろ!」と言われても、グーグルやアップルのような革命が起こせるはずがないんです。
でも、やみくもに上を目指せといわれる日々が続き、ぼくは息絶えました・・・
ちなみに、次の会社で「正社員」ではなく「派遣」を選んだのも、こうした会社からのプレッシャーが自分のメンタルに影響するのをどうしても避けたかったからです。
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「大企業を辞めるのはもったいないかも」と感じたときに、考えるべきこと
大企業を辞めるのがもったいない、こう考えているときは、不安が不安を呼んで、夜も眠れないことがあるかもしれません。
こうしたときは、以下の3つだけで良いので考えてみることをおすすめします。
- 大企業にしがみつく生活をあと30年続けられるか?
- 大企業で働くことにやりがいを感じているか
- 会社に一番求めるものは何か即答できるか?
大企業にしがみつく生活をあと30年続けられるか?
いまの環境がストレスで、日曜日の夕方になるとお腹が痛くなる・・・。でも、「安定」という言葉を信じて、大企業で働き続ける・・・。
こうした日々を、あと30年続けると考えたら、耐えられますか?
ざっと年間250日働いたとすると、7500日。途方もない日々が待っています。
現実的な話をすると、大企業の正社員は、国からすると「税金を奪い取る」格好のターゲットです。この方針は、この先も続きます。
もちろん、大企業で働くことが楽しいと感じ、苦じゃない人もいるでしょう
しかし、もしもあなたが、あの上司の顔を見るのがイヤだったり、この先の楽しい未来が想像できないようであれば、大企業を離れてみることを考えてみてください。
大企業で働くことにやりがいを感じているか?
いまの仕事に、やりがいを感じていますか?
大企業はジョブローテションで仕事の配属が決まることがほとんど。
技術職でもない限り、自分が望んでいる仕事ができないことも多いものです。
そのため、「細かい作業が得意じゃないのに経理に配属されて、仕事に対する気持ちがプツンと切れた」といった”悲劇“がいたるところで起きてしまうんです
しかし、「どうしても好きになれない」という仕事にぶち当たってしまったら、むしろチャンス。
今の会社で仕事が変えられないのなら、副業で稼ぐ、転職して希望の仕事に就く、といったことに挑戦する絶好のタイミングともいえます
今すぐに転職しなくても、たとえばビズリーチ
むしろ年収アップも全然狙えるので、少しでも転職を考えているのなら登録しておいて損はないです。
会社に一番求めるものは何か即答できるか?
あなたが、会社に一番求めるものってなんですか?
高い給料、尊敬する先輩がいること、海外に出張に行けること・・・。
どれも正解不正解はありませんが、もしも即答できないのであれば、あなたは「何となく」大企業にいる可能性が高いです。
厳しいことを言うと、会社に一番に求めるものを決めない限り、大企業を辞めても気持ちがフラフラして、結局は悩みます
そして、低い年収、ほとんどなくなった福利厚生を前にして、「やっぱ、大企業を辞めるのはもったいなかったよね」と自分で自分を肯定してしまうんです。
でも「年収よりも、自分が得意なことを仕事にする」といったことを軸として決めていれば、もったいないという気持ちは起きません。
なぜなら、「自分が一番手に入れたかったもの」を手にしている状態だからですね。
「これだけは譲れない」というものを考えられると、大企業を辞めることに対する不安が一気に減りますよ
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「大企業を辞めるのはもったいない」は自分を肯定する“言い訳”かも?
- 大企業を辞めても、生活の安定は築ける
- 大企業を辞めると周囲からの「期待」は減る
- 「未来が明るくない」と感じたら辞めるタイミング
- 会社に第一に求めるものを考える
大企業に頑張って入ったからこそ、今の辛い状況であっても、「いや、良いところはきっとあるはず!」と自分の考えを肯定してしまうことがあります。
心理学では、「認知的不協和」と呼ばれているものですね。つまり、現実を自分の思うとおりに歪めて考えてしまいます
でも、自分の正直な気持ちにウソをついていると、いつか爆発するときがきます。
大企業を辞めたことを「もったいなかった」と感じるのは、未来のあなた次第です。
そして、未来は自分自身でつくり変えることができます
大企業に残るにしても、転職するにしても、「よい未来」は自分にしか築けないことは、頭の片隅に入れておいてくださいね。