意外と簡単!? 520倍の超難関をくぐり抜けて大手演劇会社に入った方法【特別公開】

演劇会社入社方法(アイキャッチ)

  • 演劇会社に入りたい
  • 舞台に憧れがある
  • 演劇を見るのが趣味で仕事にしたい
この記事では、大手演劇会社に500倍の倍率を勝ち抜いて新卒で入社した僕が、演劇会社に入るとっておきの方法をお話ししたいと思います。

演劇会社に入りたい人が意識するべき3点!

演劇会社ってどんなところがあるの?
大手だと、東宝とか松竹劇団四季とかが有名だね。
ほかにはどんな会社があるの?
Bunkamuraを運営する東急グループとか、音楽で有名なアミューズも演劇事業をやってるよ。

演劇を事業として行っている会社は、そもそも日本にはかなり少ないです。「リクナビ2020」を見ると、掲載企業数が約31,000社に対して、「演劇」で検索してヒットするのは「131社」のみ。

全体の0.5%に満ちません。

しかし、舞台鑑賞が好きだったり、演劇サークルに入っていたりと、演劇会社に入りたい人は多いように思います。入りたい人が多いのに、入る会社は限られている「圧倒的な買い手市場」が、演劇業界なんです。

そんな狭き門の演劇会社に入る方法はいくつか考えられると思いますが、ここでは僕が大切だったと思う3つの項目を紹介します。

  • 演劇を若者の視点で観る
  • 現場経験の大事さを理解する
  • タフな仕事であることを理解する

この3つを意識すれば、難関の演劇会社に入る扉は開かれます!

狭き門の演劇会社に入るために大切な3つのこと

黒板をまえに指し示す男性のイラスト

狭き門の演劇会社に入るために大切なことは3つ。

  • 演劇を若者の視点で観る
  • 現場経験の大事さを理解する
  • タフな仕事であることを理解する
各項目ごとにお伝えしていきます。ほかの業界の対策とはちがうこともあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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狭き門の演劇会社に入るために大切なこと① 演劇を若者の視点で観る

ライブをみている男性の後ろ姿
「若者の視点で観る」ってどういうこと?
「20代だったら演劇のどこに感動するかなぁ~」ということを考えながら演劇を観ることをいうよ。

なぜ「若者視点で観る」ことが大事かというと、演劇会社の課題は「若い人が来てくれない!」ということだからです。演劇会社で働いている人は、就活中の大学生から「若者の視点で考える演劇の面白さ」を教えてほしいと考えています。

「演劇は値段が高い・・・」「敷居が高そう・・・」

というイメージが若い人には強く、演劇人口は圧倒的に10代~20代の若い層が少ないんですね。このイメージを何とか変えたいと演劇会社の人は試行錯誤しています。

そこで若い人の考えが分かる、同じ20代の学生たちに期待しているんです。

つまり、「若者の視点で考える演劇の面白さ」を面接官に伝えられれば、「この学生は会社に入ったら”若い人に受ける演劇”を作ってくれるだろう」という良い印象を与えられるんだ。
へいたくは面接で「若者の視点で演劇を観たこと」をどう話したの?
お金がなかったから3階席の1番うしろの席で演劇を観たことがあったんだけど、俳優さんの豊かな表情がうしろからでもわかって、すごい楽しめたことがあったんだ。だから「安い席でも観劇は十分楽しめることをもっと若者に訴求する工夫が必要だと思います」と話したよ。

多くの演劇会社を志望する学生は、入りたい会社が上演している演劇を企業研究の一環で観に行くことはします。しかし、観に行って満足してしまうことが多いんですね。

そこからさらに踏み込んで、「若者だったらどこが感動ポイントなんだろう」「もっと若者に受ける演出にするにはどうすればいいんだろう」と考える学生は、非常に少ないんです。

演劇をつくる側の視点に立って鑑賞することが大事なんだね!
まさにそう!ぼくの同期は、「劇場に入ってふと上を見上げたら、劇場の天井までデザインが凝っていたことに感動した経験」を面接で話したって言ってたよ。

演劇会社に長くいる人ほど、どうしても「新鮮な視点」がなくなっていきます。でも新しく演劇を好きになってくれる、特に若いお客さんを増やしたいので、「新鮮な視点を持っている学生」は貴重に映るんですね。

企業研究で演劇を観に行くことは大事だけど、それだけだと他の人と残念ながら差はつかないんだ。学生だからこそ分かる視点で演劇を観てみよう!

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狭き門の演劇会社に入るために大切なこと② 現場経験の大事さを理解する

カメラを撮影する女性

演劇会社を目指す多くの人は「将来自分がつくった演劇でお客さんを感動させたい!」と思うものです。僕は入社した演劇会社で新卒採用担当をしていましたが、面接をする多くの学生の多くは、「演劇をつくりたい」ということを強くアピールしていました。

でも少し厳しいことを言いますが、「演劇をつくりたいキモチ」だけでは、演劇会社の社員としては不合格なんです。

「演劇をつくりたい!!」って本心だから、それを素直に伝えちゃだめだの?
想いはもちろん大事だよ。ただ、入社してすぐに演劇を作れるほど演劇業界は甘くないんだ。ポイントは、「お客さんのニーズの把握」だよ。
お客さんのニーズの把握???
詳しく説明するね。

そもそも演劇会社に入社して、いきなり演劇の企画職(プロデューサー)になることは、ほとんどありません。

なぜなら、お客さんがどんな演劇を求めているかが分からないからです。

大学の演劇サークルだったら、自分たちがつくりたいものをつくれます。しかし、演劇会社はあくまで「利益を追求する企業」であることは間違いありません。そのため、しっかりターゲットとなるお客さんが求める演劇を把握して、お客さんが満足する演劇をつくる必要が出てくるんですね。

つまり、「お客さんのニーズの把握」です。

お客さんのニーズを把握するためにはどうすればいいの?
演劇の現場で仕事をすることが大事だよ!

大手の演劇会社に入ると、多くの学生は「劇場でお客さんの接客」を経験することになります。なぜなら、お客さんの反応が一番近くで観られるからです

「このショーは笑顔で帰っていくお客さんが少ないな」「このシーンでは泣いている人が多いな」

このように、お客さんが何に反応するかを肌で知ることは、「お客さんのニーズ」を把握するうえで欠かせません。

「キンキーブーツ」という世界的ミュージカルの日本人プロデューサーである川名康浩さんは、こう言っています。

いまはスマホが浸透し、テキストベースのコミュニケーションが主流だが、それはコミュニケーションとは言えない。一方で劇場は、お互いの目と目をみて社交ができる場所。ステージ上のパフォーマーとオーディエンスのコミュニケーションが取れる場所。

出展:未来授業

劇場は、お客さんの表情や感情がリアルタイムで分かる場所なんですね。なので、「売れる演劇」をつくるためにはお客さんのニーズを把握すること、つまりお客さんの近くで仕事をする経験が欠かせないんです。

あくまで演劇会社は「お客さんが満足する演劇」をつくることが大切で、そのためにはお客さんの近くで働く経験が必要なんだ!
その通り!だから「演劇をつくりたい!」だけを伝える学生は、面接官からすると「現場経験の大切さをちゃんと分かってるのかな?」と疑っちゃうんだよね。
じゃあ、どうやって「現場経験が必要だと分かっていること」を伝えればいいの?
僕は「将来やりたいこと」を聞かれたとき、「将来は演劇の作り手になりたいです。しかし、まだまだ演劇知識が不足しているので、まずは10年間はお客様の近くで働くことでお客様が求める演劇を理解したいと考えています」と答えたよ。

演劇をつくるのは、たしかに憧れの仕事です。しかし、現場で働く「下積み経験」が必要なことは事実です。

「演劇をつくりたい!」という熱い想いとともに、「経験を着実に積んでいきたい」という冷静な視点も大切なんですね。

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狭き門の演劇会社に入るために大切なこと③ タフな仕事であることを理解する

タフな男性の写真

演劇会社は、社員にタフさが求められます。そのため、入社希望者者のストレス耐性を見る傾向は、ほかの業界に比べると高いといえます。

なぜなら、演劇はさまざまな人が関わることで完成するからです。

人と関わる仕事なので、ときに理不尽なことが起きたり、交渉したり、仲裁に入ったり、ということが日常茶飯事です。人間関係を円滑に進められるコミュニケーション能力はもちろん、公演成功に向けて邁進できるタフさや、人間関係で消耗しないストレス耐性が必要とされるんですね。

大変な仕事なんだね・・・。
華やかな印象を持たれがちだけど、泥臭い仕事が90%を占めるんだ。

ちなみに僕も、泥臭い仕事を体験してきました。

  • 吹雪のなか、街中に貼った公演ポスターが濡れないようにはがしに回った
  • 上演中に貧血で倒れたおばあちゃんに付き添って救急車に乗った
  • 盗撮をしていた人を捕まえて警察署に連行した

これはほんの一部ですが・・・タフさが求められる仕事であることは覚悟したほうがいいですね。

タフさは、どうアピールしたの?
テニス同好会の主将として、学年がバラバラの部員80人をまとめて団体戦で優勝した経験を話したよ。

演劇は、人と人とのコミュニケーションのなかで出来上がるので、「人と接してきた経験」を話せれば、タフさをアピールできます。

たとえば以下のような話です。

  • 険悪なムードだったゼミメンバーの間に入って仲を取り持ち、論文発表で優秀賞を得た
  • 短期留学で日本人が1人もいない環境で今でも連絡を取り合っている外国人の友達をつくった
  • 学園祭でサークルの上級生の参加率をあげるために奔走した
憧れだけだと、厳しい世界なんだね・・・。
決して楽な仕事とは言えないね。でも、みんなで完成させた演劇が満席だったり、お客さんが感動で泣いている姿を見ると、達成感はハンパないんだ。ほかの業界では経験できない体験ができるのは、演劇業界ならではの魅力かな。

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演劇会社にはどんな仕事があるか?

演劇会社の仕事のイラスト

演劇会社に入る方法がわかったところで、実際に演劇会社の社員がどのような仕事をしているか、具体的にみていきましょう。

演劇会社の人たちって、何をやってるの?
会社によってやっていることは多少異なるけど、僕が入社した演劇会社を例に出すと、主に以下の2つの業務に分けられるかな。
  • ①演劇公演の企画
  • ②演劇公演の運営

※その他にも、「舞台装置や衣装の製作」「舞台監督」「照明」などの現場仕事も演劇会社が行う場合がありますが、今回はあくまで新卒の総合職として演劇会社に入社した社員が担当する確率の高い業務を例に出します。

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演劇会社の仕事① 演劇公演の企画

「企画」ってどんな仕事なの?
どんな演劇公演を行ったらお客さんが入るかを考えたり、出演する俳優さんのキャスティング、演出家の選定、舞台装置の手配など、演劇全般に携わる仕事だよ。
へ~!なんか、面白そうだね!俳優さんとかと仕事をするんだね。
そうだね!みんながイメージする演劇会社の仕事なんじゃないかな?ときには海外で行われてる演劇公演を日本で開催できるように交渉役になることもあるんだよ。

「企画」を担当する社員は、一般的に「プロデューサー」といわれます。たとえば、1カ月間劇場で公演する演目に、1人のプロデューサーが専属で担当することが多いですね。

仕事の幅は広く、公演開催の約3年前から「どんな脚本にするか?」「役者の予定を空けてもらうように芸能事務所と交渉する」など動き始めることも普通です。

3年前から!?そんな準備して演劇公演って行われてるんだ。プロデューサーの仕事って、面白そうだけど大変そう・・・。
ほかにも、最も大切な「演劇の収支」に責任を負うのもプロデューサーの仕事なんだ。「お客さんが入る公演をつくって売上をあげる」ことはもちろん、「いかに公演を低予算に済ませられるか」も腕の見せ所だよ。
責任が大きいんだなあ。逆に、仕事のやりがいは何なの?
一度に多くのことを考えられない人にはキツイ仕事だね。交渉も多いから、タフさも必要だよ。ただ、「自分で演劇を作っている!」と実感できるのは、他の仕事にはない醍醐味だね!

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演劇会社の仕事② 演劇公演の運営

「運営」?なんかイメージが湧かないなあ。
ちょっとわかりずらいよね。少し細かく説明していくね。

「運営」は、会社によっては「営業」とか「現場」とか呼ばれています。演劇の公演期間中に劇場に常駐してお客さんの接客をしたり、トラブル対応をする人を指すことが多いですね。

チケットを企業(団体)に買ってもらうように交渉したり、チラシやパンフレットを作る人もいます。いまは、SNSで公演情報の発信するのも大事な仕事になっていますよ。1つの席にお客さんが2人座らないようにするなど、座席を管理する担当の人もいます。

つまり、「企画」が【公演が始まる前】が仕事だとしたら、「運営」は【公演が始まる直前・公演中】が仕事だと言えるね。
お客さんに近い仕事なんだね。
うん!お客さんの感動する姿を一番近くで観られるのは、仕事のモチベーションにつながるよ。ぼくは「こんな素晴らしい演劇をありがとう」と涙ながらにお客さんに言われたことがあって、こっちまで嬉しくてウルっときちゃったことがあったな。
逆に大変なことってあったの?
公演中はトラブルが起きない日がないんだ。お客さん同士の揉め事とかね。何か起きたらすぐに解決しないと公演に影響しちゃうから、落ち着くヒマがないことは大変だったかな。

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演劇会社に入るために大切なことを理解して夢の切符を手に入れよう

グッドの手をしている男性の画像

難関と呼ばれる演劇業界に入るには、

①演劇を若者の視点で観る

演劇業界の課題は「若い層のお客さんを呼び込むこと」。

社員は「若い視点」で演劇を捉えられる人を求めているので、観劇するときは「若い人に刺さるポイントはどこだろう?」と考えながら観るようにしよう。

②現場経験の大事さを理解する

「演劇をつくりたい!」という夢は大事だが、ビジネスとして「ターゲットのニーズに合う演劇をつくる」ことが大切。

ターゲットのニーズは劇場でお客さんと触れ合うなかで分かってくる。「現場経験を積んだあとに、演劇を企画したい」と伝えよう。

③タフな仕事であることを理解する

演劇は、多くの関係者が関わる大きなプロジェクト。

公演成功に向けて、トラブルや人間関係のいざこざは日常茶飯事であることを理解し、それでも演劇業界に行きたい場合は「人と積極的に関わってきた経験」を話すことでタフさをアピールしよう。

華やかなイメージの裏には、大変なことが何倍もある。でも、その何十倍も達成感があるのが演劇会社なんだよ。
夢のある仕事であることは間違いないんだね!
そうだね!ただ演劇会社は少ないから、しっかりとした準備や、正しく仕事内容を理解していないと厳しい戦いになるよ。今回お伝えした3点を意識して準備してみてね!

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